会社で自作キーボードのコミュニティを作った話
会社で自作キーボードのコミュニティを作った話
この記事は自作キーボード #2 Advent Calendar 2018 13日目の記事です。
導入
自社でWebサービスを作っている職場で普段プログラムを作っている私は、
以前からキーボードに興味を持っていました。
最初はMacbookの日本語キーボードを使い、
その次は同僚達の勧めでUSキーボードのMacbookに変更。
それからしばらくは上記のMacbookを使っていましたが、
肩こりの解消にはならなかっため、分割キーボードの購入を考えていました。
ただ、分割キーボードを買ったところで使わなくなるともったいないなと思い、
2017年には Apple Magic Keyboard
を1台追加購入。
それまで持っていたものと併せ、Magic Keyboard 2台 + Karabiner
で擬似分割キーボードを使うようになりました。
その後 Let's Split
を初めて購入し、自作キーボードの世界に足を踏み入れました。
一度自作キーボードをゲットしてしまうと、気がついたらMassDrop、AliExpressなどの通販サイトで
キーボードキットやパーツをポチポチするようになっていました。
きっかけ
周りはエンジニアだらけの職場なので、当然 HHKB
や Realforce
に限らず外部キーボード
を使う人は多く、キーボードという道具はそれぞれ拘りをもって使っている道具になります。
私の会社には、誰でも自分の望むキーボード、マウス・トラックパッド、PC、モニタ、ソフトウェアライセンスなどを購入できる仕組みである グッジョブ
という制度があり、
それを利用して各々自由に申請して購入。日々の開発に使用しています。
この制度は 個人個人でそれぞれ違う、やり易いと感じる開発環境を整え、仕事にコミットできる環境を作る
制度です。
使いづらい開発環境でプログラミングをし続けることは非効率的->人件費がもったいので、理にかなっている仕組みだと言えます。
ただ、普段から色々なキーボードを試すことの多い私の職場の同僚たちでも、 既存のキーボードではどうしてもどこか使いづらい
と感じることがあり、
その中の数人から 無ければ作れば良いのでは
という意見を聞くようになりました。
無ければ作る。
まさにエンジニア的な発想だったわけです。
ここ最近
最近自作キーボードが活発になったおかげで選択肢が増え、Let's Split
, Helix
, Mint60
などを始めとしたキットも簡単に手に入るようになりました。
ビルドブログも多数存在し、未経験でもキーボードを作りやすい有難い状況です。
そんな中、キーボード話で盛り上がっていた同僚二人から Dactylを作りたい
という話を聞いたので、
上記の グッジョブ
で購入することにしました。
機種選定は XYZ printing Da Vinci Pro 1.0
- 20cm x 20cm x 20cmを印刷できる
- ブログなどの情報が多い
- 箱型
などの理由から選んだのですが、これが苦行の始まり。(キャリブレーション地獄)
それでも何とかDactylの筐体を何パターンか出力し、
今はDactyl Manuformを作っています。
私は完全オリジナルの形のキーボードを楽しみながらモデリングしています。
自作キーボードを会社で組み立てるようになってから、それがきっかけで交流が増えました。
今は毎週、会社のカフェで半田ごて片手におしゃべりしながら作ってます。
エンジニアの仕事道具としてだけではなく、
会話のきっかけになる自作キーボード。
このようなコミュニティは組織の活性化としても良いのではないでしょうか。